平成31年4月30日を以て、天皇陛下が皇太子殿下に天皇の御位をお譲りになられることとなりました。
これを「譲位」といいます。これは、文化14(1817)年に光格天皇が仁孝天皇に譲位されて以来、約2百年ぶりのこととなります。
権威と象徴の天皇陛下は、御歳84才をお迎えになられます。
天皇陛下は、平成31年4月30日に御退位になり、翌5月1日、新帝陛下が御即位されます。この30年、陛下は国民と苦楽を共にされ、広く世界の平和と人々の安寧を祈ってこられました。
平成29年11月には、2巡目の全国47都道府県すべての行幸啓を果たされ、同時に世界各国を歴訪され、広く国際親善に尽くしてこられました。
平成28年8月、陛下は次のように述べておられます。

「私はこれまで天皇の務めとして、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えてきましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えてきました」

このお言葉にある「人の傍らに立ち、思いに寄り添うこと」を常に大切になさりつつ、陛下は平成の御代を歩んでこられたのです。

また、御代替りに伴い、新元号元年5月1日(木)と同年10月22日の即位礼の日は、本年に限り祝日となる予定であります。
私達国民はこぞって心からなる奉祝と感謝の赤誠のもと、門毎に国旗を掲げてお祝い致しましょう。
御譲位にかかる全ての諸儀式が古式に従い恙なくおごそかに行われることを、切に希望するものであります。