日頃より当社に対してのご崇敬を賜り厚く御礼申し上げます。

まずは、令和2年7月熊本県を中心に、九州や中部地方など日本各地で発生した集中豪雨により尊い命を無くされた方々にご冥福をお祈りし、被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げます。

さて、当八坂神社において毎年8月1日から3日に行われる例大祭(別名:祇園祭)は最も重要かつ盛大な祭典です。近世、近代と時代を経て様々な要素が加わり、関東地方を代表する祭典へと発展し、人々に親しまれています。

当八坂神社の御祭神であらせられる素盞鳴命すさのおのみことは疫病を除けるご利益があるとされ、古くから人々の考えの中には、疫病の原因は神の怒りや悪霊の仕業であるとの認識があり、それらを鎮めるために祇園祭が行われてきました。当鎮座地の取手は利根川の近くということもあり、昔は今のような堤防もなく、川が氾濫することがありました。そうした後は疫病が蔓延したため、お祭りが行われてきたといわれています。

 

昨今の新型コロナウィルスを収束させるために、是非ともこのお祭りを盛大に斎行したいところではありますが、クラスターの発生等が懸念され、新型コロナウイルス感染症の拡大防止及び氏子崇敬者の安全と健康を考慮し、今年の例大祭においては社殿で行われる大祭の式典を除き、御神輿渡御を始めとする諸行事を中止する運びとなりました。氏子崇敬者の皆様方におかれましては、何卒御理解くださいますようお願い申し上げます。

一日も早い新型コロナウイルスの終息と氏子崇敬者の皆様の御健勝を心より御祈念申し上げます。

 

令和2年7月吉日

八坂神社 宮司 小林 正

 

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