お子様が初めての誕生日を迎える時に行う神事を「初誕生祭」といいます。

昔の日本では、新年を迎えるとともに年齢を重ねるという考え方であった為、今のような誕生日のお祝いは一般的には行われておりませんでした。しかし、その中で生後初めての誕生日だけは、「初誕生」といって他の諸慶事とともに盛んに祝われてきました。

神社での初誕生のお祝いは、神様に今日に至るまでの(お子様の)成長を感謝すると共に、「背負い餅」と「将来の占い」をすることで、お子様の益々の成長や幸せ等を祈願いたします。

 

当神社では、まずご祈願を受けていただき、その中で「背負い餅」と「将来の占い」の行事をしていただきます。

 

背負い餅とは、「一升」のお餅を背負うことで、『一生』食べ物に困らないように、という願いが込められた行事です。
お米には人間の力の源となる稲魂(いなだま)がこもっており、その稲魂のこもったお米の凝縮したお餅は、力餅とも言うように、たくさんの力のこもった食べ物です。そのお餅を背負うことにより、稲魂の力をいただき、健やかに育つようにという願いが込められています。

当神社では、お餅を背負って歩いてもらいますが、転んだとしても『厄落とし』となりますので、これもおめでたいことになります。

 

「背負い餅」をした後は「将来の占い」をいたします。

別名「選び取り」とも呼ばれているこの行事は、お子様の将来の職業や才能を占う行事で、お子様の前にいくつかの道具を出し、ご本人が選び取った物で将来を占います。当神社では、それを『筆』『扇』『そろばん』で行い、

『筆』・・・学問の道へ
『扇』・・・芸能の道へ
『そろばん』・・・商売の道へ

というのかたちで占います。どれをとるかはお子様次第です。

上のお子様はそろばんを選びました。

 

なおお餅、風呂敷、筆、扇等はすべて神社にてご用意いたします。

初穂料は一万円お納めいただきます。準備の関係上1週間前に電話で祈願のご連絡をお願いいたします。

とても可愛いご祈願ですので、ご家族皆様でのお参りを心よりお待ちしております。

 

写真協力 大田家の皆様