新調した2本の幟(のぼり)が揚げられました。

神社前の昇り龍(のぼりりゅう)、戸祭家(脇本陣)前の降り龍(くだりりゅう)。

とても立派な幟です。

例大祭にはもともと上町、仲町、片町のそれぞれの町内ごとに幟が揚げられていましたが、幟の劣化や交通事情等により、経年その本数が少なくなってきておりました。

平成8年「自治宝くじ」の助成をいただき、片町地区のこの2本の幟を復活させましたが、一昨年前のゲリラ豪雨により幟がボロボロになってしまいました。氏子の役員さんがそれを憂いて、2本の幟を新調したものです。

新調した2本の幟ですが、一本が昇り龍、もう一本が降り龍です。

元々この二つの幟は片町地区にありましたが、揚げられていたのは戦前頃までだそうです。

今はその現物を見た記憶のある人も残り少なくなりました。

幟にはこんな言い伝えがあります。

「神社前の昇り龍は、竿のてっぺんまで揚げると祭礼期間中必ず大雨が降る。そのため、てっぺんから少し下げておくのだ。」と……

雨を呼ぶ幟だったそうです。

 

新調されたそれぞれの幟に描かれた龍は、とても立派なもので、今にも幟の中から飛び出して天に向かって昇って、また天から人里に降ってくるような感じがします。

ぜひ足を止めてご覧ください。